歴史紀行 地域版 54 鏡山地蔵尊 京都市

鏡山地蔵尊
京都市山科区 御陵山ノ谷
今年の初夏、山科の琵琶湖疏水を訪ねた際に小さなお地蔵様を見つけました。
このお地蔵様は、【鏡山地蔵尊】といい、もとは京都市東山区の粟田口の良恩寺にあって、子供を守るお地蔵様として信仰されていました。
※【山科砥ノ粉】の生産者である片山藤治郎氏が、地域の繁栄、町内安全、ぬより子供達の健康と幸福を願って、旧知の良恩寺の住職に請い、このお地蔵様を譲って頂くことになったそうです。
昭和6年立秋の日、片山藤治郎氏以下、町内の役員達が一尺(約30センチ)にも満たない可愛いお地蔵様を
大きな荷車に乗せて曳き歩き、京都〜大津間の難所でもある日ノ岡峠を越えて山科へ抜け、鏡山を指呼の間に見る当時の原西町のこの地に安置したものです。
以来、土地の人々は鏡山地蔵尊とお呼びして、地域
住民の守り本尊として慕われているそうです。
※砥ノ粉…
風化した岩石を細かく砕いた塗料下地材で、漆や木製品の下地に欠かせないものでした。
最近ではあまり馴染みがありませんが、ぼくは中学校の技術授業で何度も使用したことがあります。
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